Linuxなんて、難しすぎてわかるわけない!と考えている方にも、Puppy Linuxはすぐに使えてしまう画期的なLinux OSです。
さらに、どんな非力なパソコンでも、スカスカ動いてしまうんです。
Windows XPを持っている方の中には、インターネットやメールが快適に使えれば十分なんだけど・・・いう方も多いのではないでしょうか?
また、新しいパソコンは購入したけど、まだ動いているWindows XPパソコンを捨てるには忍びないと思っている方もいるかと思います。
もちろん、2014年4月9日以降は、Windows XPのパソコンでインターネットに接続することは、非常に危険なことになります。おそらく、世界中のウイルス作成者の悪者たちは、Windows XPをターゲットにしたパソコン乗っ取り型のウイルスを大量にネット上にばらまいてくると思われます。
そんな中でWindows XPをネット接続するなんてことは、絶対にやめてください。
かといって、Windows XPパソコンを捨てることはありません。ネットワークアダプタの設定のプロパティから、「TCP/IP」の設定を固定IPアドレスに変更して、DNS欄を空白にすれば、インターネットには接続しないで、内部のネットワークには参加できる状態でXPのパソコンを使うことができます。
(USB経由でウイルスをもらうことがあるので、ウイルス対策ソフトをどうするかはちょっと考えなければなりませんが・・・)
そこで、このXPパソコンに全くインストールすることなく使えるPuppy Linuxを導入することで、Puppy Linux上から安心してインターネットやメールをすることができるのです。
Puppy Linuxはネットから無料でダウンロードでき、ブートCDを作成できます。さらに、CDから起動後に、ブートUSBメモリを作成することができるので、最終的にはUSBメモリだけでPuppy Linuxが動くようになります。
Puppy Linuxは、Windows XPパソコンのハードディスクには全く傷ひとつつけることなく導入でき、USBメモリを外せば、これまでのWindows XPが全く同じ状態で使えます。
Puppy LinuxのPuppyとは犬の名前で、起動すると「ワン」と鳴きます。
最初から完全に日本語に対応し、Windows XPよりも高速に動作して、Youtubeも簡単に閲覧できるという魔法みたいなLinuxなのです。
通常のLinuxと決定的な違いは、ユーザー側がシステムをカスタマイズすることができないという点です。
データや追加したソフトなどは、別のファイルに蓄えられ、終了時に保存されます。
つまり、システムとデータが完全に分離された構造を持っているので、メモリ上にウイルスが感染したとしても、再起動すれば完全なシステムが再び読み込まれるために、ウイルスが生き残ることができない構造になっているのです。
このため、Linuxでは頻繁に行われるアップデートも全くなく、アップデートで無駄な時間を消費するようなことも全くありません。
日本語版の最新版はこちらのURLからダウンロードできます。
http://sourceforge.jp/projects/puppylinux-jp/
このページの中の「precise-571JP.iso」をダウンロードして、CDに焼けばそれがブートDiscになります。
(isoファイルを起動するだけでCDに焼けます)
パソコンのBIOS設定でCDブートの優先順位をハードディスクより上に上げれば、CDからブートして、Puppy Linuxが起動します。
起動後、USBメモリ(1GB以上あればOK)を差し込んで、ブートUSBを作成します。
このブートUSBから起動するためには、少しコツが必要です。それは、ブートUSBはハードディスクとして認識されるからです。BIOSのハードディスクのブート順序から、USBメモリを最上位にしておけば、USBメモリから起動できるようになります。
USBメモリとして起動後、(1)ネットワークの設定、(2)Flashの導入、(3)メールの設定、(4)プリンタの設定などを行えば、すぐに使える状態になります。
もちろん、ワードやエクセルのファイルを読み込めるソフトなどはついていますので、通常のお仕事にも十分使える性能を持っています。
ネット上にあるLinux(Ubuntu系)のソフトをインストールして使うことも可能です。
これまで、WindowsやMacしか使ってこなかった人にも、抵抗なく使えるPuppy Linuxは、これから絶対にヒットするOSになっていくと思いますので、ぜひ興味のある人は使ってみてください。