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Windows XPとWindows 8の間のファイル共有

ファイル共有にについては、これまでも何度か書いてきましたが、Windows XPとWindows 8の間でのファイル共有について書くのは初めてですね~。

Windowsパソコンどうしのネットワークというものは、OSが統一されていないネットワークの場合には、ネットワークを組む段階でトラブルになりやすい傾向にあります。

Windowsのネットワーク設定は、Windows Vistaの頃から複雑になってきて、Windows 7で整理されてわかりやすくなってきていたのですが、Windows 8からは再びわかりにくいものになってきています。

困ったことは、Windows8と8.1の間で設定に違いがあることです。

それでは、まずWindows OSごとのファイル共有の違いについてです。

★Windows XPのファイル共有


ローカルエリアネットワーク(LAN)の中で、ワークグループ名が同じパソコンどうしはファイル共有が可能です。それまでのWindows 98の時代にはなかったWindowsファイアーウォールが組み込まれることで、ファイル共有をファイアウォールの例外として許可しておく必要がありました。

★Windows Vistaのファイル共有


ワークグループ名が共通であるという条件は同じですが、ネットワークの場所が「パブリック」と「プライベート」という2つのくくりとなり、ネットワーク設定と共有設定については、「ネットワーク探索の有無」、「ファイル共有の有無」、「パスワード保護共有の有無」などを設定できるようになりました。

★Windows 7のファイル共有


ワークグループ名が共通であるという条件は同じですか、ネットワークの場所が「ホーム」、「社内」、「パブリック」という3つのくくりとなり、ネットワーク設定と共有設定については、「ホームまたは社内」と「パブリック」のそれぞれに対して、「ネットワーク探索」、「ファイル共有の有無」、「パスワード保護共有の有無」などを設定できるようになりました。また、ネットワークの場所を「ホーム」とすることで、パブリックフォルダを共有できる仕組みができました。

★Windows 8のファイル共有


ワークグループ名が共通であるという条件は同じですが、ネットワークの場所(共有のON/OFFを切り替える)が「パブリック」と「プライベート」という2つのくくりとなり、それぞれについてネットワーク設定と共有設定を設定できるようになりました。ネットワークの場所については、ホームと社内が1つに統一されて「プライベート」というくくりになっているのは、Vistaに近い感じです。

※デスクトップの画面からパブリックとプライベートの切り替えができなくなり、スタート画面の「設定」の中の「ネットワーク」から切り替えを行うようになりました。

★Windows 8.1のファイル共有


ワークグループ名が共通であるという条件は同じですが、ネットワークの場所という概念がなくなり、「デバイスとコンテンツの検索」をオンにするか、オフにするかということで、プライベートネットワーク、もしくはパブリックネットワークという区分けをしています。さらに、ネットワーク設定と共有設定については、「プライベート」、「パブリックとゲスト」、「すべてのネットワーク」ということで、項目を分けて行うことになりました。

※デスクトップの画面からパブリックとプライベートの切り替えができなくなり、スタート画面の「設定」の中の「PC設定の変更」から「ネットワーク」を出して切り替えを行うようになりました。




Windows Vista以降は、共有フォルダの設定において、共有を行う人を設定し、その人に対してのアクセス許可を設定する必要があります。(具体的にはeveryoneという人を設定し、このeveryoneに対してアクセス許可をフルコントロールに設定することで、だれでもアクセスすることができるようになります)

このeveryoneの設定を加えることで、基本的にはOSが異なっても共有フォルダにアクセスできるようになります。(XP,Vista,7の間、Vista,7,8の間では問題ありません)

ただし、Windows XPからWindows 8(8.1)の共有フォルダにアクセスする場合だけは、everyoneに設定していても、ユーザ名とパスワードを入力するダイアログが出てきます。

この場合は、ユーザ名に「everyone」、パスワードは入力しないでOKボタンを押せば、無事アクセス可能となります。(一度認証されると、パソコンを終了するまでは認証は必要なくなります)

また、逆にWindows 8(8.1)のパソコンからWindows XPのパソコンにアクセスする場合でも、XP上の共有フォルダにアクセスできない場合があるようです。これは、Windows XPのパソコンのアカウントにパスワードが設定されている場合ではないかと思われます。

このような場合は、Windows 8(8.1)のコントロールパネルの中の「ユーザーアカウント」の設定に行って、左のタスクメニューから「資格情報の管理」をクリックします。そして「Windows資格情報」を選択後、「Windows資格情報の追加」を行います。

インターネットまたはネットワークのアドレスの欄には、XPのパソコンのコンピュータ名を入力し、ユーザー名とパスワード欄には、XPにログインするときのアカウント名とパスワードを入力します。そしてOKボタンで登録されます。

この方法によって、Windows 8からXPの共有フォルダへのアクセスが可能になることがあるようなので、うまくアクセスできない場合は、試してください。

いずれにしても、パソコン間のファイル共有は、ウイルス対策ソフトの影響、ネットワーク上の他のパソコンの影響、ルータ設定などの影響などによっても設定がうまくいかない場合がありますので、1つの原因だけと考えないで、ネットワーク全体のことも考えながら設定することが大切です。

by nokotopics | 2014-02-25 16:51 | PCトラブル