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Apple IDには、必ず代替メールアドレスを登録しよう

最近スマートフォンが普及する中で、問題になっているのがパスワードを忘れるという問題です。

ノコテック・ラボのパソコン教室にも、パスワードがわからないので困っていると駆け込んでくる人が増えています。

iPhoneの場合のApple IDとパスワード、Androidの場合のGoogle IDとパスワードという組み合わせは、とても似ており、いずれもIDはメールアドレスが使われています。

しかし、iPhoneの場合は、パスワードは8文字以上で英字、数字の組み合わせで、英字は1文字以上の大文字を含む必要があり、とても複雑です。

問題が起きるのは、iPhoneやAndroidのパスワードを変更してしまった後に忘れてしまうというケースがほとんどです。

世間一般には、パスワードは決して紙などに書かずに覚えておいて、定期的に変更するのが望ましいなどともっともらしく言っている文章を目にしますが、これは全くの間違いです。

私としては、「パスワードは必ず紙に書いて保存し、めったなことでパスワードを変更すべきではない」と言いたいと思います。

恐らく、一般的な人で考えれば、パスワードを盗まれて悪用される確率よりも、パスワードを忘れたためにデバイスにログインできずにデータや大切な情報を失う確率の方が、何十倍も大きいと思います。

そういう意味で、パスワードを忘れることは、セキュリティー上で一番ヤバイことだと思います。

とはいっても、人間ですから、忘れることもあるでしょう。そういう場合に備えて用意しておきたいのが、予備のメールアドレスをApple IDやGoogle IDに必ず登録しておくという習慣です。

最初に登録するときに、予備のメールアドレスを登録しなかった人は、パソコン上でAppleやGoogleのアカウント情報編集の画面に行って、代替メールを設定しておくといいでしょう。

もう1つ、iPhoneやAndroidでは、アプリを購入するためにIDに対してクレジットカード情報を登録している方も多いのではないでしょうか。

もしパスワードを忘れてしまった場合、アカウント情報の削除もできないため、クレジットカード情報が永久にAppleやGoogleのデータベースの中に保存されることになり、それも危険なことだと思います。

もちろん、パスワードがわからなくなったら「秘密の質問」という手段もありますが、そんな質問なんて全く覚えていないという人がほとんどです。

さらに、パスワード再設定のメールを発行して、IDとして登録したメール側でその再設定メールが受け取れれば再設定が可能なのですが、メールがすでに受信できない状態になっていることも多々あります。

そういう場合に、代替メールアドレスを登録しておけば、そのメールにパスワード再設定メールを送って、再設定が可能になるというわけです。

いずれにしても、「パスワードを変更してください」なんて画面が頻繁に出てくることが多くなっているのは、ユーザーのためというよりは、企業側として「私たちは、ちゃんとユーザーに対してパスワードの定期的な入れ替えを促していますよ」というスタンスだと思って間違いありません。

そういう画面に遭遇したら、「後で」とか、「今は変更しない」とかをクリックして逃げてください。

大切なことは、一番最初に設定するパスワードを他人からは推測されにくく、自分には推測しやすいという文字の羅列をよく考えて設定することが一番大切だと思います。

パスワードの使い回しが問題を引き起こすといわれていますが、パスワードがもれやすいと思われるサイトには行かないことと、そういう場合に使用するメールは、大切なIDとなっているメールではなく、別のメールを使うなどの工夫が必要だと思います。