ほとんどの方は、Windowsを使っていると思いますが、MacにはBootCampという機能があって、MacなのにWindowsをインストールできる機能があります。
私もiMac Miniの中にWindows7を入れて使っている一人です。
今週、お客様から依頼されて、最新のiMac(デスクトップ)にBootcampを使ってWindows7を導入したのですが、以前とやり方が違っていたので、メモ的に記録しておこうと思います。
まず、驚いたのは最近のiMacには、CD/DVDドライブが内臓されていないということです。このため、デスクトップパソコンなのに、外付けのCD/DVDドライブを買い足さねばなりません。また、BootCampのインストールには、FATフォーマットされたUSBハードディスクが必要なのです。
とりあえず、手順を追って説明します。
◆用意する材料:
(1)iMac本体
(2)キーボード(本体に付属のものでいい、いずれはWindows用も必要となります)
(3)マウス(本体に付属のマウスと別に、通常のWindows用のUSBマウスが必要)
(4)USBの外付けハードディスク(FATフォーマット)
※USBフラッシュメモリではダメで、ちゃんとしたUSBのハードディスクが必要です。
※このUSBハードディスクはFAT32フォーマットされている必要があります。
(5)USBのCD/DVDドライブ(Mac用でも、一般的なものでもいいが、Mac用の方が安全)
(6)Windows 7のインストールディスク
◆準備 :
1.まずMac自体のセットアップを行います。(アカウントとパスワードの設定など)
※アカウントとパスワードはとても重要です。覚えやすいものにします。
2.セットアップが終了したら、本体にUSBのCD/DVDドライブを接続します。
3.CD/DVDドライブにWindows7のディスクを入れます。
※画面上にディスクのアイコンが表示されます。
4.次にUSBハードディスクを接続します。
※画面上にドライブのアイコンが表示されます。
※このUSBハードディスクはFAT32フォーマットされている必要があります。
※Dock→Launchpad→ユーティリティフォルダ→ディスクユーティリティでフォーマットのタイプを変更できます。
◆BootCampでのWindows7のインストール :
※操作の途中でパスワードを入力することが何回かあります。
1.画面の下にあるDockからLaunchpadを開いて、ユーティリティフォルダからBootCampアシスタントをダブルクリックします。
2.ウィザードが始まるので、その中でまず、Windowsサポートソフトウェア(ドライバなど)をダウンロードする操作を選択します。(チェックボックスが3つ出てくるので、その2つ目だけチェックです)
3.USBハードディスクに対して、ソフトウェアをダウンロードします。
※終了後もUSBハードディスクは接続したままにしておきます。
※このソフトウェアはMac専用の機器のWindows用のドライバソフトです。
4.次に再びBootCampアシスタントを起動して、こんどはWindows7のインストールを行います。(チェックが3つ出てくる中の3つ目だけチェックです)
5.最初にハードディスクのパーティションサイズの調整があるので、MacとWindowsのハードディスク容量をマウスでドラッグして設定します。
6.Windows7をインストールするパーティションを選択する画面になったら、ここでBootCampと書かれたパーティションを選びます。
7.このままでは、このパーティションはMac用のフォーマットになっているので、オプションを押して、フォーマットをクリックします。(NTFSフォーマットに変更されます)
※ここでBootCampというパーティション名が別の名称に変わりますが問題ありません。
8.そのパーティションを選択した状態で、インストールを実行します。
◆Windowsのセットアップ中の操作 :
Windowsセットアップの中で、Mac用のマウスが反応しなくなります。
そこで、Windowsの画面になったら、通常のUSBマウスを接続してください。
アカウント名やコンピュータ名やパスワードなどを設定してください。
◆Windowsのセットアップ終了後の操作 :
Windowsがセットアップされても、機器のドライバはインストールされていません。
また、BootCampというソフトをWindows側にインストールしないと、MacとWindowsを行き来することができません。
Windowsのセットアップがすべて終わったら、Windowsのコンピュータを開いて、USBハードディスクを開き、その中にあるBootCamp.exeをダブルクリックして、BootCampとドライバソフトをインストールしてください。
※すべて自動でインストールされます。
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このように、BootCampを使ったWindows7のインストール操作は、かなり面倒なものでした。
以前は、もっと簡単だったのに、新しいMacでは不便になった感じがします。
USBのハードディスクの代わりに、最初は、USBフラッシュメモリを使ってインストールを試みたのですが、この場合は、Windowsのインストールに失敗してしまいます。
Windowsのインストールを途中でやめた場合、起動時にMacが起動しなくなります。
これは、起動するパーティションがMacからWindows側に変更されているためです。
この場合は、optionキーを押しながら起動してMacを選ぶか、PRAMクリアをしてください。
PRAMクリアのやり方は、Option+Command+P+Rの4つのキーを起動時に押して、起動音が2回以上なるまで待ってキーボードから手を放します。
Macの場合、トラぶったら、このPRAMクリアが有効です。
Windowsのインストールに失敗した場合は、再度BootCampを起動すると、BootCamp領域の削除という項目が出てきますので、一旦削除してからやり直してください。
iMacだけじゃなくてMacBookなどでもやり方は同じだと思います。
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USBハードディスク(FATフォーマット)が必要という点だけが、インストールを難しくしていると思います。アップルは、どうしてUSBフラッシュメモリではダメとしたのかが、いまだに不明です。
昔は、WindowsサポートソフトウェアはDVDにも書き込めたんですけどね。
今回のWindowsサポートソフトウェアは1.3GB程度ありました。
もしかしたら、Windowsインストール中にも、USBハードディスク中にあるプログラムを参照するので、別々のデバイスが必要になったのかもしれません。
これから、BootCampを使う方に、参考なればと思います。