一般にホームページは、ホームページ作成の専用ソフトを使って作るものと思っている方も多いと思いますが、実際にはエクセルでも必要十分なホームページを作成することは可能です。
エクセルから、ホームページを書き出す場合は、「名前をつけて保存」として、ファイルの種類を「Webページ(*.htm;*.html)」とします。そうすると、htmファイルとして書き出すことができます。
保存の設定の中で、「ブック全体」ではなく「再発行:シート」を必ず選択して、必要があれば「タイトルの変更」ボタンから、ページのタイトルを必ず設定することもできます。そして、最後は「保存」ではなくて「発行」ボタンを押してください。そして、次に現れるダイアログでも「発行」ボタンを押すと書き出しが行われます。
タイトルを設定すると、ページの一番上にそのタイトルが表示されるようになります。(h1タグで見出しとして表示されるようになります)
画像などを挿入した場合は、htmファイルとは別に、画像が入ったフォルダが自動で生成されます。画像はすべてpngで作成されるようです。
エクセルで作られるページは、すべてTableタグで構成されていますので、タグとしては見づらい部分もありますが、ブラウザで見ると自動で中央揃えが適用されており、見栄えとしては問題ない出来栄えです。
ただし、注意する点が1つあります。それは、エクセル上で罫線を使う場合、一番細い罫線を使用すると、IEブラウザでは正常に見えても、Chrome、Firefox、Safariなどのブラウザでは、罫線が表示されなくなります。
ですから、エクセルで罫線を使用する場合は、細い罫線ではなく、少し太い罫線を使うのがいいでしょう。
(細い罫線は、0.5ptで、次に太い罫線は1ptとなります。1pt以上ないと、ブラウザでは正常に認識されません)
エクセルのハイパーリンク機能を使うと、リンクを作成できます。
ネット上のURLへのリンクも作成することができますし、個別に書き出したhtmファイルへのリンクを追加することもできます。
エクセルが持つ「セル」という特性をうまく利用することで、自由なレイアウトを持つホームページも作成可能です。
さらに、エクセルシートは、とても広大なシートです。縦に長いページなどを作るときには、一番上に目次をつくって
ハイパーリンクで目的のセルに飛ばしたりすることも簡単にできます。
私が個人的によく使用しているのが、エクセルでカレンダーを作って、それをhtmlファイルに書き出すという作業です。
エクセルは、複雑な表を作ることができるので、その点は通常のホームページ作成ソフトより優秀です。
すべてのページをエクセルで作るのは大変ですが、一部のページだけをエクセル書き出しのhtmlファイルにすることで、複雑な作業を簡素化できる可能性は十分にあると思います。