以外と知られていませんが、今週の水曜日(6月8日)の午前9時~木曜日の午前9時までの24時間限定で、世界的にIPv6のテストが行われます。
IPv6といっても、何のことだか?という方も多いと思います。
まず、基本的なことから説明いたしますと、世界中のインターネット上のホームページが見えたり、メールが届いたりするのは、ホームページやメールには固有の住所が割り振られており、その住所を手がかりにネット上を検索することができるからです。
簡単に言えば、インターネット上の住所さえわかれば、自分のパソコンや携帯から、その住所に接続できるということになります。
このネット上の住所にあたるものがIPアドレスというものです。
IPアドレスは、これまでIPv4というタイプのものでしたが、アドレスの割り当てが飽和してしまうということで、新しくIPv6というタイプに変更していこうということになりました。
IPv4は、0.0.0.0~255.255.255.255までの約42億個のアドレスを持つタイプですが、インターネット人口が増えるにしたがい、この42億個でも足らなくなりました。
そこで、0000:0000:0000:0000:0000:0000:0000:0000~FFFF:FFFF:FFFF:FFFF:FFFF:FFFF:FFFF:FFFFまでの約340兆の1兆倍のさらに1兆倍という果てしなく大量のアドレスをもつIPv6のタイプに変更していこうということで、すでに世界中のプロバイダーやサーバー会社、及び機器メーカーなどは、このIPv6に対応してきています。
今回行われるWorld IPv6 Dayは、このIPv6のテストを24時間に限って行い、IPv4のシステムとIPv6のシステムが共存して動くかどうかをテストしようというものです。
もしかしたら、プロバイダーによっては、不具合がでてしまうこともあるかもしれませんし、OSやブラウザのバージョンによっては、インターネットやメールに何らかの問題が生じることもあるかもしれません。
しかし、そういう問題点を明らかにすることが今回のWorld IPv6 Dayの目的なので、もしインターネットにつながらない状態になったとしてもあせらないでください。
基本的には、IPv4のネットワークしかもっていないWindows XPは、今回の影響を受けにくいと思いますが、Window VistaやWindows 7、及び最新のMacOSなどについては、IPv6とIPv4の両方の仕組みを持っていますので、環境によっては不具合がでるかもしれないとのことです。
一応、yahooやgoogleでは不具合がでるかどうかを確認するためのページを用意しているので、心配な方はチェックしてみてください。
Yahooのチェックページ
http://test-ipv6.yahoo.co.jp/
Googleのチェックサイト
http://ipv6test.google.com/intl/ja/index.html
上記のサイトは、IPv6のアドレスを持つページです。このサイトがきちんと見える方は、IPv4とIPv6が共存した状況でも正常にインターネットが使えると思われます。
今回のテストでは、IPv6で接続できなかったパソコンは、自動的にIPv4に切り替わるのですが、その部分が一番重要なテストになるかと思います。
現在、設定を変えることで不具合を回避できる対策もありますが、むしろテスト期間でどんな問題が現われるかを知ることが大切なので、余裕のある方は何もしないで待つということのほうがいいかもしれません。
ただ、ある程度の対策をあらかじめ知っておくことも大切です。この点については、以下のページを参考にしていただければと思います。
http://www.jaipa.or.jp/ipv6day/index.html
http://www.microsoft.com/japan/mscorp/mic/interop/ipv6ie.aspx
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